不動産を購入する際、多くの方が住宅ローンを利用します。
物件代金以外に、登記費用や仲介手数料などの諸費用がかかりますが、これらは現金で支払うのが基本ですから、不動産購入時にはある程度の自己資金が必要です。
自己資金がない方は、オーバーローンを利用すれば不動産を購入できますが、利用する際には、概要や注意点・リスクを知った上で検討しましょう。
そこで今回は、不動産の購入を検討している方に向けて、不動産購入におけるオーバーローンについてご説明します。
不動産の購入におけるオーバーローンとは?
一般的に不動産を購入する際には、物件代金の一部を頭金として支払い、残りは住宅ローンを組む方が多いでしょう。
頭金がない場合、「フルローン」で物件代金の全額を支払うケースもありますが、不動産購入時にかかる諸費用は、現金で支払うのが基本です。
しかし、自己資金がなく、諸費用の支払いが難しいケースもあるでしょう。
そのような場合、不動産を購入する方法の一つに「オーバーローン」があります。
オーバーローンとは、諸費用も含めて融資を受ける方法です。
つまり、物件の価格をオーバーする金額で、住宅ローンを組むことなのです。
不動産をオーバーローンで購入する際の注意点とは?
続いて、オーバーローンを利用する際に知っておくべき注意点をお伝えします。
注意点1:住宅の購入以外に利用しないこと
住宅ローンは、住宅の購入に利用するためのローンです。
たとえば新居の家具の購入費用や引っ越し費用、車購入費用など、物件代金以外のものに利用してはいけません。
発覚すると、契約解除や一括返済を求められる可能性があるので、注意してくださいね。
注意点2:諸費用の項目が決まっている場合がある
金融機関によっては、諸費用の項目や金額の範囲を指定している場合があります。
何が諸費用に含まれるのか、いくらまで諸費用部分を融資してくれるのか、あらかじめ確認してください。
不動産をオーバーローンで購入するリスクとは?
最後に、オーバーローンを利用するリスクをいくつかお伝えします。
リスク1:返済の負担が大きい
物件代金に加えて諸費用も借り入れるわけですから、返済の負担は大きくなります。
リスク2:金利が高くなる可能性がある
金融機関によっては、諸費用の分の金利を高く設定するケースがあります。
住宅ローン自体の金利は低くても、トータルで考えると金利が高くなる可能性があります。
リスク3:将来売却する際に諸費用分を完済できない可能性がある
将来、不動産を売却したいと思った際には、住宅ローンを完済しなければなりません。
住宅ローンの部分は売却金で完済できたとしても、諸費用分の返済が残る場合は、現金で支払わないと売却ができないという状況になることも考えられますよ。
まとめ
今回は、不動産におけるオーバーローンとはなにか、また利用する際の注意点やリスクについて解説しました。
自己資金がない場合には、魅力的な方法に感じるかもしれませんが、今回お伝えしたように、いくつかリスクがあります。
また諸費用も含めて住宅ローンを組む場合は、金融機関選びも重要ですので、弊社住宅ローンアドバイザーにお気軽にご相談くださいませ。
弊社では、不動産購入時の住宅ローンのお悩みにも、経験豊富なスタッフが対応いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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